アフリカが世界の巨大都市の中心へ――急成長するメガシティはどこへ向かうのか
要点まとめ
- かつて急成長した上海やサンパウロは人口増加が終盤を迎えている。
- 今後の急成長メガシティはアフリカへ移ると予測されている。
- アンゴラのルアンダは約20年後にサンパウロを上回り、約60年後には上海も超える見込み。
- 現在の世界100大都市のうち、2100年まで成長を続けると予測される都市は24都市だけで、そのうち12都市はアフリカに位置する。
- これらは長期予測であり、不確実性を伴う。
この記事でわかること
- 世界の巨大都市の成長地域がどのように変化しているのか
- 今後人口増加の中心となる都市はどこなのか
- アフリカの都市が注目される理由
- 将来予測をどのように読み解くべきか
本文
1. 結論
世界の人口増加を牽引する巨大都市は、これまでの東アジアや中南米からアフリカへと重心を移しつつあります。
現在では世界的に知られる巨大都市である上海やサンパウロの人口増加は終わりに近づいています。一方で、今後も急速に人口を増やすと予測される巨大都市の多くはアフリカに位置しています。oai_citation:0‡Our World in Data
2. 背景と問題
1950年以降、多くの巨大都市は急速な人口増加を経験しました。
例えば、
- サンパウロの人口は約6倍に増加
- 上海の人口は約10倍近くまで拡大
しかし、この急拡大は永続するものではありません。
Our World in Dataでは、サンパウロは人口のピーク付近にあり、上海も2050年前後にピークへ達すると予測されています。つまり、これまで世界の都市成長を象徴してきた都市は、すでに成熟段階へ入りつつあることが示されています。oai_citation:1‡Our World in Data
3. データからわかること
急成長する巨大都市の中心は変わる
グラフでは、今後も人口を伸ばす都市として、
- パキスタンのカラチ
- タンザニアのダルエスサラーム
- エチオピアのアディスアベバ
- アンゴラのルアンダ
などが紹介されています。oai_citation:2‡Our World in Data
特に注目されるルアンダ
記事ではアンゴラの首都ルアンダが特に取り上げられています。
現在は上海やサンパウロほど世界的な知名度はありませんが、
- 約20年後にはサンパウロを上回る人口規模
- 約60年後には上海を上回る人口規模
になる見通しが示されています。oai_citation:3‡Our World in Data
成長を続ける都市は少数派
欧州委員会共同研究センター(JRC)のデータセットによれば、
現在の世界100大都市のうち、
2100年まで人口増加が続くと予測される都市は24都市のみです。
その内訳は、
- アフリカ:12都市
- 南アジア:5都市
となっており、アフリカが最も大きな割合を占めています。oai_citation:4‡Our World in Data
4. なぜそうなるのか
記事が示しているのは、都市成長の地域的な移り変わりです。
かつて急速に人口を増やしていた東アジアや中南米の巨大都市は、人口増加が鈍化またはピークに近づいています。
一方で、人口増加が続く都市は別の地域へ移り、その中心となるのがアフリカです。
この変化は、都市ごとの人口推計を比較した結果として示されています。oai_citation:5‡Our World in Data
5. 日本人への示唆
このデータが示しているのは、「世界で最も大きな都市」が変わるだけではありません。
今後、人口増加の中心となる巨大都市は、これまで注目されてきた都市とは異なる地域へ移っていくことが予測されています。
また、記事では、2100年までの予測には大きな不確実性が伴うことも明記されています。長期予測は将来を断定するものではなく、将来像を考えるための推計として読むことが重要です。oai_citation:6‡Our World in Data
まとめ
- 上海やサンパウロなど、これまで急成長してきた巨大都市は人口増加が終盤にある。
- 今後の急成長メガシティはアフリカへ移る見込みである。
- ルアンダは約20年後にサンパウロ、約60年後に上海を上回る人口規模になると予測されている。
- 世界100大都市のうち2100年まで成長を続ける予測の都市は24都市だけで、その半数の12都市がアフリカにある。
- これらは長期予測であり、不確実性を伴うことが記事でも明示されている。