世界人口の増加率は60年以上前にピークを迎えていた――「人口は指数関数的に増え続けている」は誤解
要点まとめ
- 世界人口は増え続けているが、増加率は1963年にピークを迎えた。
- 人口増加率は1963年の年間2%以上から、2020年には1%未満まで半減以上低下した。
- 国連は、この低下傾向が今世紀末まで続くと予測している。
- 世紀末には人口増加率がマイナスとなり、世界人口は減少へ転じる見込みである。
この記事でわかること
- 世界人口は現在どのようなペースで増えているのか
- 「人口は指数関数的に増え続けている」という見方がなぜ正しくないのか
- 国連が示す今後の人口増加率の見通し
本文
1. 結論
世界人口は現在も増加しています。しかし、その増加の勢いはすでに長く弱まり続けています。
Our World in Dataが紹介する国連の推計では、世界人口の年間増加率は1963年に2%以上でピークを迎え、その後は一貫して低下しました。2020年には1%未満となり、今世紀末には人口増加率がマイナスとなって、世界人口は減少局面へ入ると予測されています。 oai_citation:0‡Our World in Data
2. 背景と問題
世界人口については、「指数関数的に増え続けている」というイメージが持たれることがあります。
しかし、Our World in Dataは、この見方は現状を正確には表していないと説明しています。
人口そのものは増え続けている一方で、「人口がどれだけの割合で増えているか」という増加率は、すでに数十年前から低下を続けています。つまり、人口は増えていても、その増えるスピードは以前より大きく落ちているのです。 oai_citation:1‡Our World in Data
3. データからわかること
掲載されているグラフでは、世界人口の年間増加率の変化が示されています。
読み取れる主なポイントは次のとおりです。
- 世界人口増加率は1963年に年間2%以上でピークとなった。
- その後は一貫して低下を続けた。
- 2020年までには年間1%未満まで低下した。
- 国連は、この低下傾向が今世紀末まで続くと予測している。
- 世紀末には人口増加率がゼロを下回り、人口減少へ移行すると見込んでいる。 oai_citation:2‡Our World in Data
グラフは、人口増加率が一時的に上下しているのではなく、長期間にわたって継続的に低下してきたことを示しています。
4. なぜそうなるのか
記事では、このグラフは国連の「World Population Prospects」の歴史推計と将来予測に基づいて作成されていると説明されています。
その予測では、人口増加率は今後も低下を続け、最終的にはマイナスへ転じるとされています。
人口増加率がマイナスになるとは、世界全体で人口が増えるのではなく、減少する状態になることを意味します。つまり、世界人口は今後もしばらく増え続けるものの、その増加の勢いはさらに弱まり、将来的には人口減少へ移行すると予測されています。 oai_citation:3‡Our World in Data
5. 日本人への示唆
今回のデータから重要なのは、「人口の多さ」と「人口増加率」は異なる指標であるという点です。
世界人口は現在も増えていますが、その増えるスピードは1960年代以降、長期的に低下し続けています。
人口の将来を考える際には、現在の人口規模だけを見るのではなく、「どのくらいの速さで増減しているのか」という増加率にも注目することで、世界全体の人口動向をより正確に理解できます。 oai_citation:4‡Our World in Data
まとめ
世界人口は現在も増加していますが、その増加率は60年以上前にピークを迎えていました。
記事が示すデータでは、1963年に年間2%以上だった人口増加率は、2020年には1%未満まで低下しています。国連は、この低下傾向が今世紀末まで続き、やがて人口増加率はマイナスとなって世界人口は減少へ向かうと予測しています。
このデータは、「世界人口は増えている」という事実だけでなく、「増える速さは長期的に鈍化している」という変化を理解することの重要性を示しています。 oai_citation:5‡Our World in Data
𝕏で共有元記事 https://ourworldindata.org/data-insights/global-population-growth-peaked-six-decades-ago